レンタルサーバーとは?何ができる?転送量や種類など基本から徹底解説


著者情報
当サイトの著者です。2017年にWordPressを始め、1年2ヶ月でブログ月収100万円達成。これまで10社以上のサーバーを使いました。
サーバーとは、インターネット上にデータを保管したり共有したり、サービスを提供したりするためのコンピューターです。普段は意識しないとしても、実は非常に重要で暮らしに欠かせません。例えば、
- Yahoo!ニュースを読めるのも
- Twitterに投稿できるのも
- YouTubeで動画を見られるのも
すべて背後でサーバーが動いているからです。
とはいえ、サーバーでできることをイメージするのは難しいですよね?
この記事では、本当は身近な存在でありながらイメージしづらいレンタルサーバーについて、何ができるか、またサーバーの種類や転送量など基本から徹底解説しました。
レンタルサーバーとは?何ができる?

レンタルサーバーとは、データを保管したり共有したり、サービスを提供したりするために有料で貸し出されるコンピューターです。保守や管理が大変な「サーバー」も「レンタル」することで、個人や企業が自作で用意するリスクや手間を大幅に削減できます。
レンタルサーバーを使うことにより、何ができるでしょうか。レンタルサーバーでよく知られる使い道は次の5つです。
- ホームページやブログを始められる
- ネットショップを作れる
- メールアドレスを運用できる
- ファイルを保管できる
- マインクラフトのマルチプレイゲームができる
それぞれ、具体的にどのようにサーバーが使われているでしょうか。
ホームページやブログを始められる

レンタルサーバーを使って、ホームページやブログを始められます。例えば、当サイトもWordPressと呼ばれるシステムをサーバー上に設置することで、誰もがアクセスできるようになっています。

WordPressとは、PHPによって多様なデータを組み合わせブログを作るシステム。世界中のwebサイトの40%を占めるほど人気。デザインや機能に優れる反面、システムが重いためスペックの低いサーバーには向かない。
WordPressの設置も、レンタルサーバー各社が簡単にインストールできるツールを用意しているため、自作パソコンや自社サーバーに設置するよりサーバーを借りるほうが簡単です。中には、サーバー契約時にWordPressの設置が完了し、すぐにホームページやブログをはじめられるレンタルサーバーもあります。
ネットショップを作れる

レンタルサーバーを使って、ネットショップを作れます。例えば、EC-CUBEというシステムをサーバー上に設置すれば、個人や企業が自社のネットショップを作成できます。
自社のネットショップは、楽天やAmazonなどのECサイトに出店することに比べ、出店料はかかりませんし、同商品を販売する他社と競うこともありません。
メールアドレスを運用できる

レンタルサーバーを使ってメールアドレスを運用できます。「お名前.com」や「ムームードメイン」等のドメイン取得サービスで取得した独自ドメインをサーバーに登録することで、メールアドレスを使えます。

独自ドメインとは、世界に1つしか存在しないドメイン。当サイトは「mvno-osusume.com」という独自ドメインを使っている。WordPressブログには独自ドメインを使うのが一般的。
昨今は、特にプライベートの場合、gmailやicloudメール等のフリーメールを使うことが増えてきました。しかし、個人や企業がビジネスでメールを使う場合、フリーメールでは不都合が生じることが少なくありません。世間的な信頼が小さかったり、送信相手に迷惑メールで振り分けられたりします。
しかし、独自ドメインを取得しレンタルサーバーに登録すれば、フリーメールのデメリットを持たないメールアドレスを運用できます。
ファイルを保管できる

レンタルサーバーに、ファイルを保管できます。ちょうど、Google DriveやDropboxのように写真やOfficeファイルをサーバーにアップロードすれば、パソコンの内部ストレージを圧迫せずにデータを保管できます。
また、サーバーにファイルを保管すれば、インターネットに接続できさえすれば自宅や会社にいなくてもファイルにアクセスできます。
さらに、URLやパスワードを共有しておけば、他人とファイルをシェアすることも可能です。
マインクラフト等のマルチプレイゲームができる

レンタルサーバーを使って、マインクラフト等のゲームのマルチプレイができます。処理速度の優れたサーバーを借りれば、複数人の友達と共同作業で町を作ることも可能です。
自分のパソコンやタブレット内で1人で楽しむより、もっと楽しく遊べます。
目的に合わせてサーバーの種類を選ぶ

レンタルサーバーでできることは、たくさんあります。ただ、サーバーの種類により得意分野が違います。そのため、目的に合わせてサーバーの種類を選ばなければなりません。
ちょうど、車の種類により得意分野が違うのと同じです。軽トラは荷物を運ぶことが得意で、1BOXは大人数で出かけたりすることが得意です。したいことに合わせてレンタルしますよね。
ブログやホームページを作ったりマルチプレイのゲームをしたり等、「何をしたいのか?」という目的に合わせて、サーバーを選びましょう。
レンタルサーバーは4種類に分類できる
レンタルサーバーは、大まかに4種類に分類できます。

サーバーの違いは、大きく4種類に分かれる。
- 共用サーバー
- 仮想専用サーバー(VPS)
- 専用サーバー
- クラウドサーバー
もっとも一般的な共用サーバーは、1台のサーバーを複数人がシェアする。料金は安いが他サイトのアクセスに影響を受けやすい。クラウド型サーバーは使いたい時に使いたい分だけ使えるものの割高。
メリット・デメリットやその特徴を解説しました。
共用サーバー
共用サーバーとは、多数のユーザーでシェアして使うサーバーです。「レンタルサーバー」と言われる場合、大抵が共用サーバーを指しています。
物理的に1台のサーバーを複数人で使うため、1台のサーバーに必要な運用コストの負担が分散され、手ごろな料金で提供されるのがメリットです。月額100円程度で提供されるレンタルサーバーもあります。
個人が運営するブログやホームページ等は、共用サーバーのスペックや拡張性で十分です。使用上、不都合が生じることは”ほぼない”と言っても大丈夫です。当サイトもずっと共用サーバーで運営してきました。
ただし、多くの人でシェアするために問題が起きることがあります。例えば、同じサーバーに保管されている他のブログやホームページのアクセスが増えるとサーバーの処理が圧迫され、自分のブログやホームページの表示が遅くなったり全く表示されなかったりする場合があります。
専用サーバー
専用サーバーは、1台のサーバーを1人また1企業だけで使うサーバーです。誰ともシェアせず独占してサーバーを使うため、アクセスの大きなサイトを運営したり、大規模サービスを提供したりですることに向いています。安定したサーバー運用ができますし、サーバーの細かな調整も自由に行えます。
ただし、1台のサーバーにかかるコストをすべて負担しなければならないため、料金も非常に高くなります。個人が専用サーバーを必要とする場面とはないと思ってかまいません。
VPS(仮想専用サーバー)
VPSは、1台のサーバーを複数人でシェアするものの、仮想的に個々が専用サーバーのように使える仕組みを持たせたサーバーです。共用サーバーの低価格、また専用サーバーの自由度と安定性を兼ね備えています。
ただし、仮想であっても専用サーバーになるため、ある程度のサーバー知識がなければ運用するのが難しいのはデメリット。
マインクラフト等のマルチプレイゲームは、VPSを使います。
クラウドサーバー
クラウドサーバーは、VPSの自由度をさらに高めたサーバーです。個々がその時々の利用状況に応じて使いたい専用領域を増減させられます。通常レンタルしているCPUやメモリの容量では処理できないほどホームページやブログのアクセスが急増した時、一時的に割当CPUやメモリを増やして対応能力をアップさせます。
瞬間的なバズを狙うトレンドブログで、またチケット販売ページなど一時的かつ利用者数の想定が難しいサイトの運用で使われる場合があります。
DDos攻撃等で無駄なアクセスが急増しても、使用量に応じて自動でプランアップされるため、想定外の料金が請求されることがあるかもしれません。きちんとセキュリティ対策を実施することが必要です。
レンタルサーバー選びに欠かせない転送量
どんな種類のレンタルサーバーを選ぶにしても、転送量は必ず確認しておきましょう。
転送量とは、通信量のことです。転送量は、ホームページやブログの表示はもちろん、保管したファイルを読み込む時にも必要になり、サーバーを使う以上切り離せない指標です。

転送量とは、ブログを表示するための通信量のこと。スマホのギガ(データ通信量)に似ている。例えば、1日100GBの転送量のサーバーは100GBを超えると転送できず、アクセス制限される場合がある。
サイト運営者がサーバーにアップロードするときも転送量を消費する。
サーバーにアップロードする時も通信しますし、ダウンロードする時も通信します。どちらの通信も、サーバーとクライアント間(個人のパソコンやスマホ)のデータ転送です。
どれだけ転送できるかは、各レンタルサーバーのプランにより変わります。高額プランを選べば転送量は多くなり、低コストなプランを選べば転送量は減ります。無駄なコストをかけずに転送量を用意するには、転送量の確認方法や必要な転送量の見分け方を知っていなければなりません。
1ページの転送量を確認する方法
転送量を確認するには、ページ最適化ツール「PageSpeed Insights」を使いましょう。
- 計測したいページを指定し、分析テストを実行します。
- テスト結果の「パフォーマンスの問題を診断する」に「転送サイズを縮小してください」とあります。これが計測したページのデータ量、すなわち転送量です。
- 同項目をクリックすると、転送量のデータ内訳が記されています。
転送量の多くを占めるのは画像です。「第三者」とは、広告のようにレンタルしていないサーバーから転送されたデータのことです。第三者の転送量は、自身の転送量を消費していません。
快適に使える転送量の目安
ページごとに転送量が異なるため、快適に使える転送量の目安はおおまかに計算します。
当サイトのトップページ転送量は約350KBでした。平均的なWebサイトの場合は1MBと言われています。余裕をもって、1ページ1MBが快適に使える転送量の目安と考えましょう。
転送量の計算方法
目安となる転送量を設定したら、必要な転送量を計算します。ここでは、ホームページやブログ運営に必要な転送量を計算しました。
5,000PV/月 | 5GB/月 |
50,000PV/月 | 50GB/月 |
500,000PV/月 | 500GB/月 |
5,000,000PV/月 | 5TB/月 |
レンタルサーバーの転送量
当サイトで特におすすめできるサーバーとして選んでいる7社のレンタルサーバーの転送量は以下の通りです。
ConoHa WING | 全プラン無制限 |
エックスサーバー | 全プラン無制限 |
ロリポップ! | 全プラン無制限 |
お名前.comレンタルサーバー | 全プラン無制限 |
カラフルボックス | BOX1:6TB BOX2以上:無制限 |
シン・レンタルサーバー | ベーシック:900GB/日 スタンダード:1,200GB/日 プレミアム、ビジネス:1,500GB/日 |
mixhost | 全プラン無制限 |
マイナーなレンタルサーバーでない限り、転送量が問題になることはまずありません。上記のような大手運営会社のサーバーを選べば安心です。
ただ、サーバー選びは転送量だけでは決められません。速度や料金も大切です。最適なサーバーを見つけたいなら「【2022年】WordPress個人おすすめレンタルサーバー7社徹底比較!選び方解説」をご覧ください。
転送量超過後の対応
転送量を超過しても、料金が追加請求されることはありません。ただし、クラウドサーバー型で自動的にプランアップされる場合は、次回の請求額が高くなる場合があります。
サーバーによっては、転送量を超過したことを知らせる警告内容の通知が届きます。通知が届いたら、すぐに対応しましょう。
もっとも簡単な方法は、プランアップすることです。現在の料金プランで転送量が不足しているので、転送量の多い上位プランに変更しましょう。プランアップは、たいてい即反映されます。
次の方法は、画像の表示をやめることです。特にアクセス数の多いページにデータサイズの大きな画像を載せていれば消すか、適切な画像サイズに縮小しましょう。
転送量超過後にきちんと対応しなかった場合、サイトが表示されなかったり、アカウントが停止されたりすることもあるので、注意しましょう。
サーバー選びで迷ったら自由度の高いConoHa
もし、サーバー選びで迷ったらサーバー種類豊富で自由度の高いConoHaをおすすめします。
ConoHaには3種類のサーバーがあります。
ConoHa WING

ConoHa WINGは共用サーバー型です。低コストで高速サーバーを使えます。同時に、仮想サーバーのように、割当メモリ/CPUを確保できるリザーブドプランもあります。同サーバー内にある他サイトの影響を受けずに運営できるため、すでに安定したアクセスのあるホームページやブログに成長したら利用できるかもしれません。
また、リザーブドプランを選択すれば自動プランアップを設定し、まるでクラウドサーバーのように使うこともできます。
つまり、ConoHa WINGなら、共用サーバー、仮想専用サーバー、クラウドサーバーの良さを味わえます。その時々のホームページやブログの状況に応じ、適切なプラン・オプションを選ぶことで最適なサーバー環境が実現します。

キャンペーン情報
- 特典①:全プラン最大50%OFF月額料金660円から
- 特典②:独自ドメイン2個永久無料
- さらに:初期費用無料
- さらに:初月は月額料金無料
\ 期間限定!2022年06月20日16時まで /
ConoHa VPS

自由テキスト
は、仮想専用サーバーです。マイクラ等のゲームで使えます。ConoHa VPSの特徴は、テンプレートが用意されていること。専門知識がなくても、テンプレートを使って好きなゲームを楽しめるマルチサーバーが完成します。
ConoHa for Windows Server

ConoHa for Windows Server
は、Windowsが使える仮想専用サーバーです。テレワーク等で外出先から社内PCにアクセスしたり、スマホやMacbook等からWindowsを使ったりできます。