【レビュー】速度44点・読み込み1.0秒のはてなブログ無料版の評判


著者情報
Webライターの「ひー」です。2017年にWordPressを始め、1年2ヶ月でブログ月収5万円達成。これまで16社のサーバーを使いました。
無料で使えるはてなブログ。
- SEOに強い
- 無料だからはじめやすい
と聞くものの、本気でブログで稼ぎたい人も使うべきなのか悩んでいませんか。
結論からいえば、表示速度の評判は悪いうえ強制広告が多いはてなブログ無料版はおすすめしません。ブログの収益化を考えているなら、強制広告のない有料サーバーでWordPressをはじめましょう。
この記事ではてなブログの速度やサポートの評判を探りながら、メリット・デメリットを解説します。
はてなブログの評判
はてなブログの評判をあつめました。
- 悪い評判:遅い、サーバー障害が多い
- いい評判:Pro版も安い
悪い評判・口コミ
はてなブログは遅いという口コミが多かったです。
はてなブログからWordPressに乗り換えた結果、速度が向上した人はたくさんいます。とはいえ、WordPressに乗り換える場合はレンタルサーバーの性能で速さは大きく変わるので気をつけましょう。口コミのとおりXserverは速いです。
はてなブログはサーバー障害が多いという口コミも多いです。
サーバー障害の問題は、ブログを読んでもらえなくなるだけではありません。
サーバー障害によりブログが表示されない場合、検索結果にも影響を与える可能性があります。
Googleはこう言いました。
今や「年中無休」が当たり前となっている世の中ですが、オンラインサービスでは、サイトを一時的に停止しなければならない場合もあります。今回は、検索結果の掲載順位に影響を及ぼすことなく、サイト(またはその一部機能)を一時停止する方法をご紹介します。
サイトを一時停止する場合の対応方法
裏をかえせば「サイト停止は順位に影響する」ということですよね。
であればサーバー障害は少なければなりません。
障害・メンテナンス情報|はてなブログを見るとトラブルが多いです。
安定したサーバー運営をしたいなら、稼働率の高いサーバーを借りましょう。
→ 99.9%じゃ低い?レンタルサーバーの稼働率とは?はこちら。
安定してブログができるWordPress用サーバーがおすすめです。
いい評判・口コミ
はてなブログのいい評判は、アップグレードしたPro版も安いことです。
とはいえ、いくら安く使えるとしても速度や安定性に欠けるなら収益化はむずかしくなります。
いったいどれくらい安いのか料金をチェックしましょう。
はてなブログの料金プラン
はてなブログの料金プランをまとめました。
プラン | 1ヶ月 | 1年 | 2年 |
---|---|---|---|
はてなブログ無料 | 0円 | 0円 | 0円 |
はてなブログPro | 1,008円 | 8,434円 (703円/月) | 14,400円 (600円/月) 41%安い |
はてなブログPro版は2年契約すれば月額600円で使えます。
しかし、WordPressなら月額600円ほどのレンタルサーバーでもっと表示の速いブログを作れます。
→ WordPressおすすめレンタルサーバー7選!失敗しない選び方5つはコレ! はこちら。
はてなブログのレビュー
はてなブログを実際に利用しました。
1つずつ解説します。
GTmetrixによるページ読み込み時間はかなり速い
GTmetrixで計測した、はてなブログのデモサイトのページ読み込み時間は1.0秒とかなり速いです。
→ はてなブログのデモサイトはこちら。
ページ読み込み時間1.0秒は、WordPressでいえば
- Xserver
- ConoHaWING
などの超高速サーバーと同じレベルです。
では、読み込み時間はいったい何秒が理想的でしょうか。
Amazonの収益改善に貢献したマーケターのNeil Patel(ニール・パテル)はこう言いました。
47% of consumers expect a web page to load in 2 seconds or less.(消費者の47%は、Webページが2秒以内に読み込まれることを期待しています。)
How Loading Time Affects Your Bottom Line
はてなブログは1.0秒でページを読み込めるので、理想をはるかに超えています。
PageSpeed Insightsのスコアはかなり低い
しかしながらPageSpeed Insightsのスコアはまるでダメです。
計測ツール | 写真 (1回目) | 1回目 | 2回目 | 3回目 |
---|---|---|---|---|
PageSpeed Insights モバイル表示 | ![]() | 44 | 44 | 43 |
PageSpeed Insights パソコン表示 | ![]() | 65 | 59 | 68 |
GTmtrix PageSpeed Score | ![]() | 51 | 49 | 50 |
GTmtrix YSlow Score | ![]() | 50 | 48 | 49 |
Pagespeed Insightsは表示の最適化を示すツールです。
いったいどれくらいのスコアであれば最適化されているのでしょうか。
Googleが答えています。
Good: ページには、パフォーマンスに関するおすすめの方法が最大限適用されており、最適化の余地がほとんどありません。ページのスコアは 80 以上になります。
Medium: ページには、パフォーマンスに関する一般的なおすすめの方法の一部が実装されておらず、ある程度最適化の余地があります。ページのスコアは 60~79 の範囲になります。
Low: ページは最適化されておらず、最適化すべき点がかなり多くあります。ページのスコアは 0~59 の範囲になります。
PageSpeed Insights について
はてなブログのデモサイトはスマホ表示の場合、スコアが44だったので最適化すべき点が多いLowに当たります。
実際、スマホでデモサイトを開くともたつくのが分かりますね。
→ はてなブログのデモサイトはこちら。
さて、Pagespeed Insightsは最適化の余地がどれほどあるかを示すツールでした。
では、これからブログをはじめる人がコードをいじって最適化できるかといえば無理なわけです。
そうであれば、はじめから最適化されているといえるWordPressブログを使うほうが賢明といえます。
→ 個人におすすめなレンタルサーバーランキング11選【WordPress用】はこちら。
はてなブログは稼働率未記載で信頼性にかける
はてなブログは稼働率が公表されていません。
稼働率 | SLA (品質保証制度) | 障害 メンテナンス |
---|---|---|
記載なし | 記載なし | 障害情報 |
サーバーがトラブル停止せずに正常稼働している時間。稼働率99.99%のサーバーは、1年間(8,760時間)に1時間ほどしか停止しない。稼働率が下がるとブログの収益率も下がる。
稼働率が分からないためサーバーの安定性には不安が残ります。
はてなブログの障害情報によれば、2020年10月2日には1時間以上サービスにアクセスしづらい状況がありました。つまり、この日だけですでに稼働率99.99%を下回っています。
その点、WordPressの人気サーバーは、たいてい99.99%の稼働率または稼働率の保証制度があるため安心です。
→ 個人におすすめなレンタルサーバーランキング11選【WordPress用】はこちら。
操作がかんたんでブログ初心者も執筆しやすい
はてなブログはブログ初心者でも記事を書きやすいです。
文字の大きさを変えたり写真を貼り付けたりするのも簡単です。
執筆はHTMLを使った難しい執筆ではなく、”見たまま”で編集でるため操作に迷いはありません。

はてなブログを使ったことのない人も、すぐに分かると思います。
無料版は強制広告が多くうっとうしい
はてなブログ無料版で表示される強制広告がうっとうしいです。
パソコンなら記事の「SNSシェアボタン下」に表示されます。

スマホならトップページは、4ヵ所も表示されます。
- タイトル下
- SNSシェアボタン下
- プロフィール上
- フッター上
ページの上から下まで広告で埋め尽くされているかのようです。

いくら無料ブログサービスとはいえ、広告が多すぎるのはデメリット。
多すぎる広告は速度低下の原因になるばかりか、記事を読む邪魔になります。読む人や読む時間が減ってしまうため、収益性も下がることに。
多すぎる広告は大きなデメリットです。
WordPressの有料サーバーなら強制広告も表示されないので、スッキリしていますよ。
→ 個人におすすめなレンタルサーバーランキング11選【WordPress用】はこちら。
はてなブログのスペック・機能
はてなブログのスペック・機能をまとめました。
プラン | 広告 | 独自ドメイン | カスタマイズ | 写真 | バックアップ | 複数ブログ | 管理者数 | 固定ページ | AMP |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
無料 | 強制表示 デメリット | なし デメリット | 少ない | 300MB/月 少ない | 5件まで | 利用不可 | 1人 | なし | 非対応 |
Pro | 非表示 | 〇 | 多い | 3GB/月 | 50件まで | 〇 | 複数 | あり | 対応 |
はてなブログ無料版でアップロードできる写真は300MB/月しかありません。
そのため、ガジェットレビューやイラスト・風景画像を多用したブログ運営には不向きです。
はてなブログ無料版は独自ドメインが利用できないため、ほかのブログサービスやWordPressに移行すると損します。
SEOで重要な被リンクはドメインにくっついているため、無料版(hatenablog.comなど)からWordPressに移行すれば、リンクはhatenablog.comに残ったままになります。
リンクを一緒に引き継ぎたいなら独自ドメインを使わなければなりません。
はてなブログ無料版は今後WordPressなどに移行したとき、リンクを手放すことになり集客性が低下するのがデメリットです。
はてなブログに関するよくある質問
はてなブログに関するよくある質問をまとめました。
はてなブログの信頼性は高い?
はてなブログは企業のオウンドメディア運営に利用されているという意味において信頼性は高いです。
人気ブログサービスで、多くの個人も信頼して利用しています。
ただし、サーバーの稼働率は未記載ですし、サーバー障害の情報も多いため、とりたてて信頼性が高いブログサービスと考える必要はないでしょう。
はてなブログ無料版から有料Pro版に変えるメリットは?
はてなブログ無料版から有料Pro版に変えれば、強制広告が消えるのが最大のメリットです。
目立つ場所やクリックされやすい場所に配置される強制広告があるかぎり、収益化は困難。Pro版に変えることで収益が発生しやすくなるのは間違いありません。
さらに、独自ドメインを使えるようになるのも有料Pro版のメリット。独自ドメインを使えば、WordPress移行時もドメインパワーを引き継げます。ドメインパワーを引き継げば、検索されやすい状態を維持できます。
はてなブログで検索されるにはどうすればいい?
はてなブログで検索されるには、きちんとGoogle Search Consoleにインデックスさせることが必要です。
Google Search Consoleにインデックスさせることで、「こんな新しい記事が投稿されましたよ」とアピールできます。これをしないかぎり、記事は検索エンジンになかなか見つけてもらえません。
はてなブログのコミュニティ以外でも読んでもらうためには、SEOツールの1つであるGoogle Search Consoleをきっちり活用しましょう。
はてなブログはSEOに強い?
はてなブログはSEOに強いです。
そのため、はてなブログの記事が検索上位に出てくることは多くなります。
しかしはてなブログのドメイン内に競合記事があれば、その中でより優れた記事が検索結果に表示されるため、自分の記事がいつでも表示されるわけではありません。
はてなブログがSEOに強いとしても、自分の記事がSEOで有利になるかは別問題です。
はてなブログはアドセンスを使える?
はてなブログは有料Pro版でGoogleアドセンスを利用できます。
Googleアドセンスの利用には独自ドメインが必要です。独自ドメインを使うためにはPro版にしなければなりません。
はてなブログ まとめ
はてなブログは、「はてなブックマーク」や「はてなスター」などのブログサービス内の機能は楽しいものの表示速度やサポートの評判は良くありません。
コスパを考えれば、はてなブログよりWordPressがおすすめです。
WordPressブログならレンタルサーバーを選ばなければなりませんが、関連記事を読めばかんたんに見つけられます。