【高速化】さくらのレンタルサーバのWordPressが遅い時の5つの改善策


著者情報
当サイトの著者です。2017年にWordPressを始め、1年2ヶ月でブログ月収100万円達成。これまで10社以上のサーバーを使いました。
「さくらのレンタルサーバが遅い」とよく言われます。
実際、さくらのレンタルサーバでWordPressサイトを運営していれば、遅いので乗り換えようと考えているかもしれません。でも、乗り換えも大変なので、さくらのレンタルサーバを高速化したいと考えていませんか。この記事では、実際にさくらのレンタルサーバで作成したWordPressを高速化する5つの施策を紹介します。
結論、さくらのレンタルサーバでもある程度速くなります。
【現在】さくらのレンタルサーバのWordPressが遅い

現在、運営しているさくらのレンタルサーバのWordPressが非常に遅いです。表示速度計測ツールでテストしました。
計測方法と条件は以下のとおりです。
計測方法
- ツール① GTmetrix (使い方と用語解説はこちら)
- ツール② PageSpeed Insights (使い方と用語解説はこちら)
計測内容
- 各サーバーに同じWordPressテーマ・プラグインのWordPressデモサイトを設置
- 各デモサイトトップページを2つの計測ツールでテスト
GTmetrix

PageSpeed Insights

さくらのレンタルサーバのWordPressは、LCP(最大コンテつの描画)が2.3秒でした。これは、当サイトによる12社計測サーバーで1番遅いです。比較した画像をご覧ください。

この通り、圧倒的にさくらのレンタルサーバが遅いです。さくらのレンタルサーバを高速化しなければなりません。
さくらのレンタルサーバのWordPressが遅い時の5つの高速化施策

だれでもできるさくらのレンタルサーバの高速化施策を5つ紹介します。
- PHPバージョンの変更
- キャッシュの利用
- 画像最適化
- CSSの一部遅延読み込み
- SSL化(https化)
さくらのレンタルサーバが遅い時は、1つずつ実践してください。
PHPバージョンの変更
さくらのレンタルサーバが遅いなら、まずPHPバージョンを確認し変更しましょう。
PHPは、WordPressのメイン言語の1つです。最新のPHPバージョンに変更すると簡単に高速化できます。
- さくらのレンタルサーバの「 コントロールパネル 」にログイン
- 「スクリプト設定」の「言語バージョン設定」を開く
- 推奨されたPHPのバージョンを選び、モジュールモードを指定する
2022年01月時点では、7.4もしくは8.0が推奨されています。CGIモードではなく、必ずモジュールモードにしましょう。 - 変更を「保存」する
PHPバージョンの変更で、かなり高速化されます。
ただし、PHPバージョンの変更は利用中のWordPressテーマやプラグインの動作にも影響を与える場合があります。WordPressが開けない状態になることもあります。そのような場合は、慌てずにバージョンを戻し他の施策に取り組んでください。
今回、PHP 8.0モジュールモードに変更すると、WordPressにログインできず、次のように表示されました。

そのため、「コントロールパネル」に戻り、PHP 7.4モジュールモードに再変更しました。無事にログインできました。
キャッシュの利用
さくらのレンタルサーバが遅い時は、キャッシュを利用しましょう。キャッシュを使えば、同じサイトの2回目以降の表示が速くなります。
さくらのレンタルサーバでは、「 コンテンツブースト 」というキャッシュ機能が提供されています。しかし、スタンダードプラン利用者が利用するには、毎月1,100円の費用がかかります。
代替案として、キャッシュ系プラグイン「 W3 Total Cache 」をご利用ください。
- WordPressの「プラグイン」で「新規追加」を選ぶ
- 「W3 Total Cache」を入力し、インストール&有効化する
- 「W3 Total Cache」の「ページキャッシュ」と「ブラウザキャッシュ」を有効化させる
「パフォーマンス」の「一般設定」から、ページキャッシュを有効化させましょう。ブラウザキャッシュはすでに有効化されています。
W3 Total Cacheは、ほかにも詳細にキャッシュを設定できます。しかし、多くの時間をかけなくても上記の施策である程度しっかりとした効果を得られるはずです。
画像最適化
さくらのレンタルサーバが遅いなら、画像を最適化してください。
Webページに不要なほど高解像度な画像や大きなサイズの画像を載せていると表示が遅くなります。適切な画像に最適化すれば、ページが軽くなり表示が速くなります。
おすすめは、画像最適化プラグイン「 EWWW image optimizer 」を利用する方法です。
- WordPressの「プラグイン」で「新規追加」を選ぶ
- 「EWWW image optimizer」を入力し、インストール&有効化させる
- 各項目を適切に設定する
・ サイトを最適化
・ 今は無料モードのままにする
を選択し、「次」へ進む。
画像サイズの横幅のみ最適なサイズに変更する。難しければ、とりあえず「1,000」で構いません。変更後、「設定を保存」してください。
「完了」しましょう。
これで、画像を最適化できました。
CSSの一部遅延読み込み
さくらのレンタルサーバが遅いなら、CSSの一部遅延読み込みを実践してください。

HTMLとCSSとは、それぞれウェブサイトを作る言語の1つ。これらの言語を使いウェブサイトの文章や大きさやフォントを決めていく。WordPressブログの作成にHTMLやCSSの知識はあると便利なものの必要不可欠ではない。
Webページの表示に必要なCSSのみ読み込むことで、CSSの読み込みにかかる時間を短縮できます。
CSSの一部遅延読み込みは、プラグイン「 Autoptimize 」がおすすめです。
- WordPressの「プラグイン」で「新規追加」を選択
- 「Autoptimise」を入力し、インストール&有効化させる
- 「設定」の「Autoptimise」で、JavaScriptオプション・CSSオプション・HTMLオプションをすべて有効化させる
ただし、Autoptimiseによる最適化は、すでにWordPressテーマが実践している場合があります。WordPressテーマでCSSの最適化がされているかどうか調べましょう。難しければ、テーマ作成者の推奨する、あるいは推奨しないプラグインを確認し、選択してください。
SSL化(https化)
さくらのレンタルサーバが遅いなら、SSL化(https化)を忘れていないか確認しましょう。

SSLとは、暗号化によるサイトセキュリティの1つ。SSL化されたサイトのURLは「http://」から「https://」に変わる。SSL化はSEOにも影響する重要な要素で、ブログ運営に欠かせない。
SSL化は、セキュリティに貢献するだけでなく、高速化プロトコル「HTTP/2」を利用できるか否かにも影響します。
必ず設定してください。
【結果】遅いさくらのレンタルサーバが速くなった
紹介した5つの高速化施策を実践した結果、大幅に速度が改善されました。
GTmetrix

PageSpeed Insights

LCPは、2.3秒から0.936秒まで高速化しています。
こんなに速くなるなら、「さくらのレンタルサーバを使いたい」と思う人もいるはずです。詳細な解説は、「【怖いひどい?】さくらのレンタルサーバの評判と4つのデメリット」をご覧ください。
どうしてもさくらのレンタルサーバが遅いなら高速サーバーに移転
高速化施策を実践してもなお、さくらのレンタルサーバが遅いなら、高速サーバーに移転しましょう。
さくらのレンタルサーバより強力なサーバースペックに移転すれば、表示速度の改善を見込めます。
当サイトでは、12社の表示速度を計測しました。サーバー移転ツールや代行オプションを用意するサーバーwなら、比較的簡単に乗り換えられます。
詳細は、「【12社計測】速いレンタルサーバーはコレ!速度を徹底比較!」をご覧ください。
まとめ
さくらのレンタルサーバが遅いなら、高速化施策を実行してください。サーバー移転は費用や時間がかかります。やれることからやっていきましょう。
しかし、利用するWordPressテーマやプラグインとの相性によっては、今回の施策を実行したくない場合もあるでしょう。そのような場合は、サーバー移転します。
当サイトのおすすめサーバーは、「【2022年】WordPressおすすめレンタルサーバー7社徹底比較!選び方解説」にまとめました。表示速度だけでなく、安定性やサポートなどあらゆる視点で高評価なサーバーを紹介しています。