プロが解説!Z.com WPの評判・5メリット3デメリット


著者情報
Webライターの「ひー」です。2017年にWordPressを始め、1年2ヶ月でブログ月収5万円達成。これまで16社のサーバーを使いました。
12社を超えるサーバーを使った経験上、Z.com WPは評判や口コミがなくおすすめできません。月額料金は安いもののディスク容量や転送量が少ないのはデメリットです。ブログのアクセスが増えるころにはサーバー移転が必要になります。
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- ポートフォリオや会社のホームページを作りたい!
Z.com WPは東証一部上場企業のGMOインターネット株式会社が運営するレンタルサーバーです。同社はZ.comのほかに ConoHa WINGやお名前ドットコムレンタルサーバーを運営してきました。
ただし、Z.com WPは評判や口コミがほとんど見つかりません。マイナーな理由はデメリットの多さでしょう。しかし、ブログ未経験者でも簡単にブログをはじめられる機能があるため次の人にはおすすめできます。
ブログ未経験者だけど、こまかな設定なしでWordPressをはじめたい!
WordPress自動セットアップ機能のおかげで、サーバー契約時にWordPressのインストールが完了しているから。
Z.comで使えるWordPress自動セットアップ機能は、国内サーバーでもConoHa WINGやXserverなど超大手サーバーの数社しか採用されていません。月額料金440円~ではじめられるサーバーにしては超高機能です。
Z.com WPは簡単さに秀でるもののデメリットは多いため、 WordPressおすすめレンタルサーバー7選!失敗しない選び方5つはコレ! から選びなおすのがおすすめです。
Z.com WPとは|こんな人におすすめのレンタルサーバー!
Z.com WPは月額料金440円~で利用できるWordPress専用サーバーです。WordPress自動セットアップ機能を使えば、サーバー契約時にWordPressブログが設置されているので、すぐにブログをはじめられます。
月額料金 | 440円(WP エントリープラン) |
初期費用 | 1,100円(WP エントリープラン) |
ページ読み込み時間 | 未計測 |
WordPress数 | 5 |
WordPress簡単インストール | さらに簡単な、WordPress自動セットアップ |
自動バックアップ | あり |
SSL | 110円 |
ディスク容量 | 10GB |
転送量 | 15GB/日 |
ブログ未経験者だけど、こまかな設定をしないでWordPressをはじめたい!
Z.com WPの評判
Z.comの口コミや評判をTwitterで探したものの1件も見つかりませんでした。
Z.com WPの料金・キャンペーン
Z.com WPは月額料金440円~ではじめられます。それぞれの料金プランをまとめました。
契約期間 | エントリープラン | ベーシックプラン | ビジネスプラン |
---|---|---|---|
24ヶ月払い | 440円 | 1,166円 | 2,090円 |
12ヶ月払い | 440円 | 1,166円 | 2,090円 |
6ヶ月払い | 473円 | 1,265円 | 2,277円 |
1ヶ月払い | 506円 | 1,364円 | 2,420円 |
初期費用 | 1,100円 | 1,100円 | 3,300円 |
1ヶ月払いを選べるものの、最低利用期間は3ヶ月なので注意しましょう。
Z.com WPのメリットをレビュー
Z.com WPの5つのメリットをレビューしました。
WordPress自動セットアップがある
Z.com WPの最大のメリットはWordPress自動セットアップがあることです。この機能のおかげでサーバー契約時にはWordPressブログをはじめられます。同等の機能を持つサーバーは国内でも非常に少ないです。
レンタルサーバー | 料金プラン | WordPress自動セットアップ |
---|---|---|
Z.com WP | エントリー | あり |
ConoHa WING | ベーシック | あり |
Xserver | X10 | あり |
ロリポップ | ハイスピード | なし |
mixhost | スタンダード | あり |
さくらのレンタルサーバ | スタンダード | なし |
カラフルボックス | BOX1 | あり |
ヘテムル | ベーシック | なし |
お名前ドットコム | RS | なし |
WordPress自動セットアップは、WordPress簡単インストールより簡単にブログをはじめられます。WordPressブログに必要なデータベース作成やWordPress設定などをする必要がありません。
データベースとは、WordPressブログに必要なデータをまとめたもの。電話帳のように必要な情報が整理されている。WordPressはデータベースがないと作れない。
サーバー契約時にWordPress設置が完了するため、言ってしまえばWordPress設置ができていない状態ではサーバー契約できないので、契約できた以上は絶対にWordPressブログをはじめられるということです。
月額料金が安い
Z.com WPは月額料金が安いのがメリットです。他社と比べましょう。
レンタルサーバー | 料金プラン | 月額料金 |
---|---|---|
Z.com WP | エントリー | 440円~ |
ConoHa WING | ベーシック | 836円~ |
Xserver | X10 | 792円~ |
ロリポップ | ハイスピード | 550円~ |
mixhost | スタンダード | 968円~ |
さくらのレンタルサーバ | スタンダード | 436円~ |
Z.com WPは大手レンタルサーバーに比べかなり安いですよね。もちろんサーバースペックや機能性に負けるもののブログ運営の固定費となるサーバー代が安いのは助かります。
14日間自動バックアップと復元が無料
Z.com WPは自動バックアップと復元が無料です。
レンタルサーバー | 料金プラン | 自動バックアップ | 復元 |
---|---|---|---|
Z.com WP | エントリー | 14日間 | 無料 |
ConoHa WING | ベーシック | 14日間 | 無料 |
Xserver | X10 | Web・メールデータ:7日間 MySQLデータベース:14日間 | 無料 |
ロリポップ | ハイスピード | 7世代 | 11,000円 |
mixhost | スタンダード | 14日間 | 無料 |
さくらのレンタルサーバ | スタンダード | 8世代 | 無料 |
Z.com WPは月額料金が安いのに、自動バックアップ機能が充実しています。大手レンタルサーバーに負けていませんね。
ただしバックアップデータは利用しているサーバー内に保管されます。この方法の場合、操作ミスでブログデーターが消えた場合はデータを戻せます。しかし、利用中のサーバーが壊れるとバックアップもろとも消える危険性があります。
Z.com WPは復元も無料なのがメリットです。バックアップは復元してはじめて意味をなすもの。復元が有料なら、実際はバックアップの仕組みに費用がかかるわけです。復元まで無料のZ.com WPは本当にすばらしいと言えます。
ステージング環境で検証できる
Z.com WPはステージング環境で検証できるのがメリットです。
ステージング環境とは、動作確認のテスト環境。公開中の本番環境ファイルと全く同じデータでCSSやPHPなどを編集し、結果を確認できる。
ステージング環境は大手レンタルサーバーでも少ないです。
レンタルサーバー | 料金プラン | ステージング環境 |
---|---|---|
Z.com WP | エントリー | あり |
ConoHa WING | ベーシック | なし |
Xserver | X10 | なし |
ロリポップ | ハイスピード | なし |
mixhost | スタンダード | なし |
さくらのレンタルサーバ | スタンダード | あり |
もちろん、これら大手レンタルサーバーは複数のWordPressブログを作れたり、コピー機能があったりするため自力でステージング環境を用意することは可能です。とはいえ、ブログ未経験者であればむずかしいと言えます。
ですから、Z.com WPでステージング環境を簡単に利用できる機能があるのは大きなメリットでしょう。
プラン変更できる
Z.com WPはプラン変更できるのがメリットです。プラン変更できるためスペック不足やスペック過多を避けられ、適切なスペックと料金を選べます。
大手レンタルサーバーと比べました。
Z.com WP | プラン変更できる |
ConoHa WING | できる |
Xserver | できる |
ロリポップ | できる(アップのみ) |
mixhost | できる |
さくらのレンタルサーバ | できない |
ロリポップやさくらのレンタルサーバはプラン変更に制限があります。いつも最適な料金プランを使えるZ.com WPはいいですね。
ただし、プランダウン時は差額の返金はないので注意しましょう。
Z.com WPのデメリットをレビュー
Z.com WPの3つのデメリットをレビューします。
ディスク容量が少ない
Z.com WPはディスク容量が少ないのがデメリットです。
ディスク容量とは、保存容量のこと。容量が多いほど画像やテキストなどのブログデータ、メールをたくさん保管できる。パソコンのHDDやSSD、スマホの内部ストレージと同じ意味。
他社に比べるとかなり少ないと感じます。
レンタルサーバー | 料金プラン | ディスク容量 |
---|---|---|
Z.com WP | エントリー | 10GB |
ConoHa WING | ベーシック | 300GB |
Xserver | X10 | 300GB |
ロリポップ | ハイスピード | 320GB |
mixhost | スタンダード | 250GB |
さくらのレンタルサーバ | スタンダード | 100GB |
他社に比べ10分の1以下しかディスク容量がありません。画像の多いポートフォリオやホームページの場合は要注意です。ディスク容量不足に陥る可能性が高いです。
これは一例ですが、2つのブログ合わせて120記事ほどを収容したサーバーのディスク容量は1240.4MBでした。

画像のデータサイズや装飾などにより1記事あたりのディスク使用量は変動します。10GBしかないZ.com WPのエントリープランは容量不足の可能性が高いです。
転送量が少ない
Z.com WPは転送量が少ないのがデメリットです。ブログのアクセスが増えてくると転送量の少なさが問題になります。
転送量とはブログを表示するときの通信量のこと。スマホのギガ(データ通信量)に似ている。1日100GBの転送量のサーバーなら、100GBを超えるとアクセスが制限される場合がある。
他社サーバーと比べました。
レンタルサーバー | 料金プラン | 転送量 |
---|---|---|
Z.com WP | エントリー | 15GB/日 |
ConoHa WING | ベーシック | 27TB/月 |
Xserver | X10 | 300GB/日 |
ロリポップ | ハイスピード | 600GB/日 |
mixhost | スタンダード | 18TB/月 |
さくらのレンタルサーバ | スタンダード | 700GB/日 |
他社に比べ20分の1以下の転送量しかありません。画像の多いポートフォリオやアクセスの多いホームページでは転送量不足が起きやすくなります。
独自SSLが有料
Z.com WPは独自SSLが有料で、月額110円が発生します。

SSLとは、暗号化によるサイトセキュリティの1つ。SSL化されたサイトのURLは「http://」から「https://」に変わる。SSL化はSEOにも影響する重要な要素で、ブログ運営に欠かせない。
現在は格安レンタルサーバーや無料レンタルサーバーでも、SSL化は無料です。昨今のSSL事情からするとSSL化に費用がかかるのはデメリットでしょう。とりわけ個人ブログの場合、 Let’s Encrypt などの無料SSSLで十分だからです。
Z.com WPに関するよくある質問
Z.com WPに関するよくある質問に答えました。
Z.com WPで独自ドメインは取得できる?
いいえ、Z.com WPで独自ドメインを取得できません。
独自ドメインを使ったブログ運営をしたいなら、ムームードメインなどのドメイン取得サービスを理湯しましょう。先に独自度名を取得したうえでZ.com WPに申し込むことでWordPressブログの開設がスムーズになります。
→ ムームードメイン はこちら。
Z.com WPの支払方法は?
Z.com WPの支払方法は以下5種類です。
- クレジットカード(VISA/MasterCard/JCB/DISCOVER)
- コンビニエンスストア払い
- 銀行決済(ペイジー)
- PayPal
- Alipay
WordPress自動セットアップですぐにブログをはじめたいなら、クレジットカード払いをおすすめします。すぐに決済できるからです。
Z.com WPはキャッシュ機能がある?
はい、Z.com WPはキャッシュ機能を利用可能です。
Z.com WordPressオリジナルのキャッシュ機能があり、コントロールパネルからON/OFFを切り替えられます。
まとめ
Z.com WPは利用者が少なくおすすめできないレンタルサーバーでした。ディスク容量や転送量が少ないうえ、SSL導入も月額110円の料金が発生します。集客・収益目的のブログやアフィリエイトサイト、ポートフォリオや会社ホームページの作成には向いていません。
ただし、WordPress自動セットアップ機能のおかげでブログ未経験者でも簡単にブログをはじめられます。集客・収益目的のないブログを未経験者が作る場合にかぎり、利用を検討できます。
最適なサーバーの選び方とおすすめレンタルサーバーは関連記事をにまとめました。